安室引退ライブ後も熱狂…記者が見た沖縄繁華街“祭りの後”
3500枚のプラチナチケットは当たらずとも、ライブ会場のある、ぎのわん海浜公園(宜野湾市)には1万人のアムラーたちが集結。翌16日の花火ショーには3万人が訪れた安室奈美恵の地元・沖縄の引退狂騒曲は、実に凄まじいものであった。
早い段階から飛行機のチケット争奪戦が繰り広げられ、「ホテルや民宿も満室で車中泊するファンも目立った」(沖縄観光協会関係者)というぐらい日本全国津々浦々からファンが押し寄せた。だが、県随一の繁華街・国際通り商店街周辺では「期待していたほど客が来なかった。みんな、宜野湾の方に行ってしまったんだろうねー」(ある沖縄料理店店主)と落胆する声もちらほら。
たしかに商店街は地元相手というより観光客向けの店ばかり。街路灯には安室のバナーフラッグが掲げられ、土産物店でも〈安室〉や〈奈美恵〉の文字であふれ返っていた割には景気よくバンバンカネを落としているようには見えない。本土から上陸したファンらのお目当ては、展覧会や巨大パネル前での写真撮影。泡盛をあおりながら、ヤギ汁やナーベラーに舌鼓を打ちたいわけではないのである。