岡田准一“殺陣”に開眼 映画「散り椿」で見せた接近戦の妙
「体が触れ合うぎりぎりのところで真剣で立ち向かう描写は、命をかけた勝負を一段と引き立てるものであり、一定の距離を保ち、ときどきに何回か激しく剣がぶつかる殺陣よりも見る者に鬼気迫る迫力を感じさせる効果があるといえる。もっとも、接近戦は剣のさばきが難しく、細かいアラが目立つこともあり、演者に確かな技量が求められる。誰もが容易にできるものではないが、岡田と西島は互いに一歩も引かないダイナミックな映画的殺陣を見事に演じ切っていた。劇場の大きなスクリーンでこそ映える殺陣と言えるだろう」(大高氏)
エンドロールには主演俳優としてだけでなく、殺陣師、撮影と3カ所にわたって名を連ねる岡田。もはや、アイドル俳優、ジャニ俳優などと形容するのもはばかられる演技派になった。