笑福亭鉄瓶さん 履歴書の住所は野宿をしていた青山の公園
生放送では40人くらいファンが出てて、僕は師匠のすぐ後ろに陣取りました。タモリさんとトークする師匠を真後ろで見てたら“やっぱり諦めきれないわ”と思い、本番中ずっと、師匠の後ろから小声で「やっぱり諦めません、諦めません」て言い続けましたわ。
師匠は僕のこと、頭が変かと思ったのか、半年間、また出待ちしている僕を刺激しないような対応になりました(笑い)。
■男の子が好きなのかと思った瞬間
トータルで2年間通った頃、「電話番号教えろ」と師匠に言われ、翌日に電話がきて「明日××ホテル来れるか」と。ひょっとして師匠は男の子が好きなのか? と勘繰りましたけど、一応シャワー浴びて行ったら、ラウンジでコーヒー飲みながら普通に話されました。
「熱心に通ったから入れたろう思うけど、しんどいぞ。大阪戻って、俺のうちで修業せないかんぞ」
そう言われたけど、修業は師匠の自宅の掃除など。師匠と奥さんはほぼいないし、よく昼寝してました。いうたら、座敷犬みたいな留守番。ハハハ。でも、師匠の仕事についていく時もありますし、本当はやること多いですよ。お金もないし。それでも、公園で寝てた1週間や、アルタに通ってた2年と比べたら、苦労とは思えなかった。