笑福亭鉄瓶さん 履歴書の住所は野宿をしていた青山の公園
笑福亭鉄瓶さん(40)が苦労したのは師匠・鶴瓶さんに弟子入りできるまでの日々。上京してから“出待ち”を続けた2年間を語ってくれた……。
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僕は弟子の修業中より、弟子入り志願してた時期が一番の苦労でした。
奈良の田舎で鶴瓶師匠の番組「パペポTV」を見ていて「身近に起こった出来事をテレビであんなふうに面白く話したいなぁ」と憧れて、「鶴瓶の弟子になろう!」と決めたんですよ。
でも、普通の落語家なら寄席で待っていれば会えるけど、鶴瓶師匠は当時、ほぼ落語してませんから。
ただ、師匠の家には行きたくなかった。毎週木曜日に「笑っていいとも!」(フジテレビ系)に出てはるから、新宿のアルタに行けば会えるわと思い、1年で上京費用30万円弱を貯めて、20歳の時に東京に行ったんです。
すぐに不動産屋に行くと、「アルバイトも決まってない人に、部屋は貸せない」と言われ、仕方なく青山の公園で1週間寝泊まり。