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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

紅白歌合戦のオマケが豪華な女性誌みたいになってきたゾ

公開日: 更新日:

 あと10日足らずで今年もおしまい。平成最後の年末年始ということでテレビは盛り上がること間違いなし。ところが、当初、発表された「第69回NHK紅白歌合戦」の出場者がパッとせず、目玉も少なく、そそらないなあと思っていたら、その後、小出しに出してくる特別枠やら企画枠やらの出場者がすごいことになってきた。

 北島三郎が「まつり」を、ユーミンが視聴者からのリクエスト曲を、サザンオールスターズがNHKホールで35年ぶりに歌唱するとか。チコちゃん岡村隆史が出演することも決定した。チコちゃんがいつ「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と国民を叱りつけてくれるのか、今から楽しみ!

 楽しみといえば、一番はサブちゃん。ウィーンフィル「ニューイヤーコンサート」の最後に必ず「ラデツキー行進曲」を演奏するように、「紅白」では「まつり」を聴かないと落ち着かない。日本人の体は「まつり」で高揚するようにつくられているに違いない。いっそのこと、小林幸子も呼んで豪華衣装を披露してもらいたいもの。

 そもそも、今どき「紅組」「白組」に分かれて対決するというのが時代遅れ。「歌合戦」といっても真剣に対決しているわけでもないから見ていてだらける。「M―1」みたいに優勝すれば1000万円の賞金が出るわけでもなく。どうせなら負けた組は来年1年、NHKの番組に出場禁止などとやれば、出る方も見る方も真剣になる。

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