“和製MJ”こと三浦大知「歌声の響」御前演奏に大抜擢の背景
■地元紙記者が明かす反戦平和思想
地元・沖縄では、紅白と今回の抜擢をきっかけに三浦がFolder加入前に出演した番組が放映されるなど、三浦大知が再ブームに。地元紙・琉球新報の金城実倫記者はこんなエピソードを明かす。
「3年前に取材した時のこと。以前に弊社共催イベントに出演していただいたものの大雨で集客が伸びなかったことがあり、取材早々、『あの時は僕の力が足りなくてすみませんでした!』と詫びられて驚きました。沖縄戦など戦争体験にも非常に関心を持っていらして『平和じゃなきゃ音楽はできない』『どんなに苦しい時でも音楽で助けられた』という、おじいちゃんやおばあちゃんの言葉を大切にされていました」
芸能リポーターの川内天子氏はこう言う。
「彼の歌唱力やダンスパフォーマンスには中高年の心をも揺さぶる“ハートの熱さ”があり、紅白出場で初めて三浦さんを見た人たちの支持が連続出場を導いたともいわれています。沖縄出身というだけでなく、ひたむきに音楽活動に向かう姿、家族を持つ男としての円熟味といった彼の“人間力”も今回抜擢された一因のはず。両陛下の作られた和音階の楽曲を歌うことで彼の実力はさらに広まるでしょう」
“沖縄の宝”安室奈美恵が引退しても、ISSAに三浦大知と層が厚い沖縄人アーティスト。共通するのは反戦平和の熱い思いである。