みのさんは優勝当夜の朝青龍を“ミリオネア”飲み会に呼び…
それから2人の飲み比べが始まった。
「朝青龍も強かったですが、酒ではみのさんの方が横綱でした。幕下の私もベロンベロンに飲まされ泥酔です。酔った勢いとは恐ろしいもので、朝青龍に本気でプロレスの裸じめ(スリーパーホールド)をかけてください、とお願いしまして。若気の“バカ”至りです(笑い)」
横綱の太い腕に締め上げられ、木村さんの首の骨はミシミシと鳴った。
「文字通り必死で耐えていると、『さ、もういいだろ』と横綱が離してくれました。翌朝起きて鏡を見ると、首回り全体がものすごい青あざになっていてまるで絞殺体。足がすくみました」
こんなエピソードもある。みのの実父の葬儀の時だ。
「式は亡き父へ贈られる最大限の敬意と愛が伝わる壮大なものでした。池上本門寺のあの広い敷地全体が使われているくらい、祭壇は本堂の端から端まで数十メートルというスケール。お父さまのご遺影はちょっとしたプールくらいありました」
業界ごとに部屋、テーブルが用意され、酒や料理が振る舞われた。