ジャニー氏 タレント発掘「天才的千里眼」伝説とその未来
その言葉通り、18日に東京・渋谷区の自宅マンションで倒れ、病院に救急搬送され入院となるまで、仕事に打ち込んだ。3月に公開された「映画 少年たち」で製作総指揮を務めたほか、最近も車椅子でジュニアの舞台に顔を出して、あれこれ指示を出していたという。病室には中居正広ら人気タレントが大挙して見舞いに訪れ、周辺の道路が彼らの車で渋滞した。ジャニー氏が「芸能界の父」「生みの親」として、彼らにとってどれだけ大きな存在であるかを世間に知らしめる結果となった。
「事務所の経営に関しては、すでにメリーさんから次期社長の藤島ジュリー副社長にかじ取りが移り、新体制としてスタート。スカウトに育成、演出についても、ジャニーさんのイズムを体現する滝沢秀明がタレントを引退し、引き継いでいる。滝沢がその決心を固めたとき、ジャニーさんの喜びようったらなかった。ちょっとの間もつくらず、ショーにアトラクションを盛り込むジャニー流を継承しつつ、出演タレントの体力も考慮するのが滝沢流。ジュニアからも慕われ、もうプチ・ジャニーさんという感じですよ」(関係者)
50年にわたり日本の芸能界を牽引してきた異能の才人、ジャニー喜多川。すでにあらゆる面での引き継ぎは完了しているが、ジャニーの前にジャニーなし、ジャニーの後にジャニーなし、ということだけは確かである。