音楽グループに付き物…チャゲアス解散原因はギャラ配分か
実はこれ、チャゲアスに限った話ではない。音楽グループには“付きもの”と言っていい解散話だと僕は思っている。例えば、古い話だが、ザ・タイガースが解散して沢田研二(71)がソロで活動してみせた。他のメンバーはそれぞれ別の道を目指し、岸部一徳(72)は俳優として得難い存在となった。世良公則&ツイストは、世良(63)が歌手と俳優の二刀流で、リーダーだったふとがね金太(63)は今もライブ活動を展開中だ。
キャロルも解散後、矢沢永吉(69)がビッグな存在として大物中の大物となった。チェッカーズも藤井フミヤ(57)がソロで活動している。
よく「音楽の方向性の違い」と言われるが、“俺がメイン”と思うボーカルが楽曲も作り、自分の好きなようにやりたいと思うようになる。そうすると、意見が合わなくなり、活動を継続できなくなるのだ。その裏では金の取り分の問題も重要だったりもする。
これも昔の話だが、「大都会」という大ヒット曲を歌ったクリスタルキングというグループ(7人組)がいたが、そのツインボーカルのひとり、高音パートの田中昌之(68)から「結局、金の分け前の問題で解散ということになった」と正直な理由を聞いたことがある。