大平サブロー 闇営業騒動一喝発言の背後に“25年前の密約”
吉本興業の初代社長、林正之助は、かつて「芸人やウジ虫みたいな社員に金を払うぐらいなら、ドブに捨てたほうがマシ」「今の芸人には昔みたいに芸のある者はおらん。ヤツらを人間なんて思うたらいかんのです。あれは人間やなくて商品なんや」と述べたことがある。
そうした体質がその後の吉本にも受け継がれたのは、宮迫博之らの闇営業問題でも明らかになったばかり。
ジャニーズ事務所と同様、独占的な業界支配力を持つのが吉本である。吉本を辞めた芸人はどうなるのか。典型的なのが漫才コンビの太平サブロー・シロー(当時)のケースだ。
サブロー・シローは1980年代の漫才ブームに乗って人気漫才コンビとしての地位を確立したが、88年、突如、吉本から独立した。
記者会見でサブロー(写真右)は、こう述べた。
「芸人はナマモノで、電気製品じゃない。これまでは線路の上を自分たちの意思ではなく、無理やり走らされている感じでした。これからは、やりたい仕事を選んでやっていきたい。夢を追うのが芸人の仕事です」