独立後に芸名戦争…加勢大周は長いトラブルでイメージ悪化
加勢の芸名使用を巡る裁判は、1審判決で竹内が加勢大周の名前を商標登録していたことから芸名の使用禁止が言い渡されたが、控訴審では一転、芸名使用の許可が出て加勢が逆転勝訴。
判決に反発した竹内は、大勢の報道関係者を集め、黒いタンクトップを着た新人タレント「新加勢大周」のお披露目会見を行った。
元祖加勢大周に勝るとも劣らない二枚目の新加勢大周は、高校時代には水泳でインターハイにも出場したという22歳。スポーツジムでスカウトしてきたという。
この報道にうろたえた元祖加勢大周は、「第2の加勢クンがボクより売れたらまずいよなァ。名前の1字を変えてほしい」とコメントしたが、竹内は再び記者会見を開き、「川本伸博クンに『加勢大周』の名前をプレゼントする!」と宣言。新加勢は登場してから20日後に芸名を「坂本一生」に変更し、芸名戦争は一応の決着を見た……。
こうしたトラブルが何年にもわたって続いた結果、加勢のイメージは悪化し、ピーク時に11本あったCM契約も、すべてなくなってしまった。揚げ句、2008年には覚醒剤取締法違反、大麻取締法違反の現行犯で逮捕され、芸能界を引退。
一方、竹内が「新加勢大周」として売り出そうとした坂本一生も「一度もギャラとしておカネをもらったことはなかった」と告発し、95年に竹内とたもとを分かち、他の事務所に移籍してしまった。