藤原紀香と“共演NG” 天海祐希以外にも挙がった女優の名前
「女優にとって最も屈辱的なのは大きな仕事を逃すこと。分かりやすく言えばオーディションに落ちて大きな仕事をライバルに奪われることなんです」(前出の芸能関係者)
藤原は女優としてもっとも脂が乗っていた2000年前後に相次いで大きなオーディションで役柄を逃したといわれる。
ひとつはハリウッド映画「ラストサムライ」。この映画の出演をきっかけに渡辺謙(59)はアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるまでになったわけだが、当時の藤原も同じ青写真を描いていたそうだ。ところが、製作側が最終的にキャスティングしたのは藤原ではなく小雪だった。
同じ頃、藤原側は02年公開の映画「Dolls」の主演にも挑戦しようと試みたものの、うまくいかなかったという。これは北野武監督が「あの夏、いちばん静かな海。」以来、11年ぶりに恋愛映画を演出することで当時話題になった作品で、ベネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された。
「藤原さんにとっては海外で名前を売る絶好のチャンスでした。ほぼ主演に決まりかかっていたのですが、北野監督がなかなか首を縦に振らないうちに、菅野さんに決まってしまったんです。藤原さんとしては悔しい思いをしたに違いありません」(映画関係者)
「ラストサムライ」と「Dolls」の公開から20年近くが経過する。梨園の妻として大成功を収めている紀香には、もはや過去の話かもしれない。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)