来秋は杉咲花に…NHK朝ドラ主役が5期連続で選考ナシの事情
まあ、それは局内の事情であって、ネット上には〈(スポンサーがいない)NHKだからこその新人ヒロインでしょう〉なんて論調もある。
朝ドラヒロインのオーディションがなくなりつつあることについて、コラムニストの桧山珠美氏は「新人の登竜門から、若手実力派女優が大女優にステップアップする場へと変わった印象です」と、こう続ける。
「2010年の『ゲゲゲの女房』(松下奈緒)から放送時間帯が朝8時に変更になりました。それで視聴率が上がり、朝ドラブームが続いていることが要因だと思います。民放ドラマの視聴率は下がる一方ですが、朝ドラは20%が基準となって評価され、老若男女が話題を共有できる唯一のドラマでもある。NHKとしてもプレッシャーがあり、以前のように新人を育てる余裕がなくなってきているのでしょう」
ひと昔前は、視聴者も新人の成長を見守るというムードがあったが、ネット時代の今はバッシングも起きやすい。
「それでは新人もうまく育ちません。杉咲さんもそうですが、『とと姉ちゃん』の高畑充希さんも13年の杏主演の『ごちそうさん』に出演し、朝ドラファンの支持を得てからヒロインに抜擢された。“基礎票”がある方が、新人より話題になりやすいですしね。今後もオーディションよりオファーの傾向は続くでしょう」(前出の桧山珠美氏)
前作「なつぞら」ではヒロインの妹役を務めた清原果耶(17)が話題に。「近い将来のヒロイン候補」(前出のテレビ誌ライター)ともっぱらだ。