大人が楽しむ子ども番組「博士ちゃん」が視聴率を稼ぐコツ
それにしても、あの子どもたちをスタッフはどこで探してくるのか。雅楽奏者の東儀秀樹、書家の武田双雲、レイザーラモンRGの子どもたちが出演しているから、業界の中で探したりもしているのだろうけれど、実は公募をしているのだ。「“博士ちゃん”を募集しております。自薦・他薦を問いません。対象年齢は概ね小学生~中学生です」(ホームページ)と呼び掛けていて、かなりの応募があるらしい。
ちなみに、目下、番組として探しているのは、「食べ歩いたラーメン100杯以上のラーメン博士ちゃん」「昭和のスターなどある人物に詳しい博士ちゃん」たちだった。
近頃は、「博士ちゃん」のほかにも、ゴールデンタイムに子ども参加番組が増えている。フジテレビ系「超逆境クイズバトル!!99人の壁」で小学生軍団が東大生軍団と対決したり、日本テレビ系「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」にも助っ人小学生がいる。
「子どもが見る番組は大人も見ているわけですから、手っ取り早く視聴率が稼げるので、春の番組改編ではもっと増えそうです」(テレビ雑誌デスク)
ただ、小学生たちが多くの番組に掛け持ちで出演しているのは、いかがなものか。大人のおもちゃにされているように見える。
(コラムニスト・海原かみな)