「太神楽は外国人にも受ける伝統芸能。未来は明るい」
茶番は昔の三河万歳みたいなスタイルで演じる寸劇で、扇子一本あればできる太神楽師特有の芸だ。
「茶番ができれば長いつなぎも苦にならない。獅子舞と並んで太神楽の3本柱ですから」
ホールで催される落語会でも、太神楽が使われることがある。
「亡くなった志ん朝師匠は、地方の独演会にもよく使ってくださいました。『落語ばかりだとお客さまが疲れてしまう。間に入ってもらうと、お客さまに対するサービスになる』とおっしゃってました。太神楽をそのように評価してくれたのはありがたかった」
仙三郎は落語協会の理事も務めている。新しく入会する色物芸人にはこんなアドバイスを送るとか。
「自分たちさえ受ければいいと思わないで、番組全体の流れの中での役割と責任をきちんと考えてください、と伝えてます」
色物芸人にはこの心掛けが大事なのだ。
「太神楽は外国人にも受ける伝統芸能です。未来は明るいと思いますね」