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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ビック3とは一線 志村けんさんが貫いたコメディアン人生

公開日: 更新日:

「不健康で元気」を絵に描いたような人だった。石原裕次郎勝新太郎・藤山寛美といったスターと遊びの中身は違っても、仲間を連れて飲み歩く親分肌。参加する後輩たちも「義理で仕方なく付き合う先輩もいますが、志村さんは楽しいから参加する人が大半」という話をよく聞く。気の合った仲間同士の飲み会にはお笑いのヒントもあった。

「バカ騒ぎのように飲んでいることが喧伝されますが、人の観察力が鋭く、遊びのなかに笑いのヒントを求めていたのだと思う」(テレビ関係者)

 漫画家の赤塚不二夫氏も生前、仲間と飲んでは口癖の「くだらないことしよう」と誘い、全員包帯して知らない店に入るようなことをしたものだ。それがギャグ漫画のヒントになっていた。なにか共通するものを感じる。生涯独身を通しコメディアン生活を全うした志村さん。名優の足跡を忘れることはない。合掌。

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