テレ朝集団感染発生も…報道番組「3密」は変えようがない

公開日: 更新日:

 もうひとつの3密現場が編集作業である。番組中に流すVTRを制作するのだが、やはり狭い編集室に、ディレクター、ミキサー、ナレーター、放送作家らが、本番直前までほとんど徹夜状態で作業を続ける。さらに、そのVTRの取材ディレクターやリポーターもいて、連日の感染関連の閣僚・知事会見、専門の医療関係者への取材でヘトヘトだという。

「新型ウイルスで演者(出演者)は隔週や隔日の交代出演になっていますが、われわれはいつもよりずっと忙しいですよ。徹夜続き、不規則な食事免疫力が低下して、いよいよ感染しやすくなってるんじゃないかな。こんな状態で、番組では在宅勤務や外出自粛を呼び掛けているんですから、皮肉ですよね」(ディレクター)

 いま、NHKの「ニュース7」「ニュースウオッチ9」や「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)、「報ステ」など報道・情報番組は、個人視聴人数、世帯視聴率とも上位を独占。テレビ局内でも期待は大きく、現場の負担は増えるばかりである。医療崩壊より、テレビ崩壊が起こりそうだ。

(コラムニスト・海原かみな)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議