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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」（祥伝社）の記者に。その後、「Ｅｍｍａ」「週刊文春」（ともに文芸春秋）をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能記者稼業血風録

1981年「フォーカス」創刊個性が豊かな週刊誌カメラマン

公開日：2020/05/27 06:00　更新日：2020/05/27 06:00

本屋の店頭に並ぶフライデー、フォーカス、フラッシュ、エンマ、タッチの5誌（＝1986年）／（Ｃ）共同通信社

　盗みなどは、ご法度。純粋にのぞきだけを楽しむ。先に仲間が見ていたら邪魔せず、仲間内で報告会。どれだけ濃厚なアベックを見つけたかを競ったという。Ｙ氏は赤外線カメラを持ってのぞきの世界に参戦。シャッター音もなくフラッシュもたかない。気付かれずに写真を撮り続け、フォーカスの誌面を飾った。

　暗闇の中で蠢く男と女の痴態。瞬く間に話題になり不定期ではあったが、隠れた人気ページだった。硬軟取りまぜ、あらゆるジャンルを写真で切り取る。「フォーカスされた」という言葉まで生まれた。

（つづく）

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【連載】芸能記者稼業血風録

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