マイク・タイソンも転向「ビーガン映画」真っ盛りの背景
ボクシング元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン(53)が復帰戦に向け本格的な練習を再開。ミット打ちやシャドーボクシング動画をSNSにアップし、50代とは思えぬスピードとビルドアップした肉体でネットを騒然とさせている。
驚くことに、タイソンはこの体を「菜食主義=ビーガン」として作り上げたという。近年、欧米ではセレブ中心に「肉食離れ」が流行しており、タイソンのようなスポーツ選手でも取り入れる人が続出しているのだ。映画批評家の前田有一氏がこう解説する。
「宗教上の理由などを除くと、欧米で菜食主義をはじめる人の多くは啓蒙映画がきっかけといわれています。とくにここ10年ほどは、畜産や肉食批判の映画が断続的に作られてきました。『フォークス・オーバー・ナイブズ―いのちを救う食卓革命』(11年)、『健康って何?』(17年)などがありますが、こうしたブームの集大成が『ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実』(18年 ネットフリックス配信中)です。この映画によって意識の高いセレブのみならず、アスリートやごく普通の人々にまで菜食志向が広がりました」