山本寛斎さん追悼秘話 BOØWYの由来は「出火吐暴威」の衣装
「ご冥福をお祈りします。深く悲しんでいます。氏の家族と近しい人たちにお悔やみを申し上げます」
世界的ファッションデザイナー山本寛斎さんの訃報(享年76)を受け、歌手デビッド・ボウイ(2016年死去)の公式アカウントは寛斎さんとの写真をアップし、そんな追悼メッセージを添えた。
ボウイとの関係は、1973年のワールドツアーで寛斎さんが衣装を手掛けたことで知られ、ロイター通信は「ボウイが服を身に着けた日本のファッションデザイナーが76歳で死去」と報じた。漢字で「出火吐暴威」と描かれた衣装はそれだけ鮮烈で、欧米でも今も語り継がれている証左だろうが、この伝説には続きがある。BOØWY、ZIGGY、LINDBERGなどを手がけた音楽プロデューサー月光恵亮氏(68)は「最も感謝しなければならない」こととして、こんなエピソードをSNSで書いている。
「BOØWY/暴威というバンドの名前のヒントは、この山本寛斎がデザインしたDavid Bowieの『出火吐暴威』がヒントになってます。原案の名前である『ボーイ』は長戸大幸さんが当時イギリスで『ガール』というバンドがいてこれに対抗してボーイという名前を挙げました。ただのBOYではアイキャッチー的にインパクトが無いので僕のアイディアでDavid BowieのBowieをスペルチェンジして組み合わせて出来たのがBOØWYです。そして衣装で使われた『暴威』を抜き出してバンド名としました」