ANZEN漫才あらぽんさん 100円コッペパンで腹を膨らませた
ネタがオチに向かうにつれて、バンドの音合わせが仕上がってきて音量がでかくなる。ドラムのドドドン! とかギターのチューニングのギュイーンで、肝心のオチがお客に聞こえない(笑い)。
そもそも好きなバンドを見るために来ているお客だから、漫才を全然聞いてないですし。そういう場が僕らのお笑いの始まりでした。
その後、「うちのライブでもやってよ」といろんなミュージシャンから声がかかり、3~4年間ライブハウスでバンドとバンドの間のセットチェンジや音合わせの時間にネタをやってました。
勉強だからギャラはもらえなかったし、もらえてもご飯代。しかも、バンドの入れ替えに30分かかる日は30分ノンストップの漫才を作っていました。ネタの構成力もまったくないのに。
3~4年そんな下積みをして初めてお笑いの事務所に所属した時に、ネタ見せが3分と言われて衝撃でした(笑い)。他の若手は最初に3分のネタ作りから始めるのに僕らは30分の漫才から始めたから、30分のネタを3分に縮めるのにすごい苦労して。2人だけでずっとやってきたので、お笑いに無知で、何も知らなかったんです……。