ANZEN漫才あらぽんさん 100円コッペパンで腹を膨らませた
事務所に入った翌月に思い切ったことをやろうと考え、単独ライブをやりました。地元の足立区で1回目は60人くらい入る場所でしたが、その後はお客さんを集客できないのに、300人や400人キャパのでかいホールを借りて、毎年やってました。
僕は中華屋でアルバイトしてましたけど、単独ライブのおかげでお金はなかった。ライブは全部、実費でやるし、グッズを作っても全然売れなくて毎回在庫を抱え、事務所の芸人に手伝ってもらったので、人件費もかかりましたから。
チケットは足立区で路上ライブをやって売ってました。メイン通りは怒られちゃうので、公園とか路地裏で通りすがりの人に「ちょっと漫才見てもらえませんか」と呼び止めて、少人数の人たちを相手にやってましたよ。
全然ウケなかったですね。「頑張って、頑張って」と、見てくれてる人に言われるくらい未熟でしたし、チケットも1日で1枚売れればいい方でした。土手でも草野球帰りの人たちを呼び止めて、漫才やったことがありましたね。
僕らANZEN漫才はすぐ売れたと思われがちですけど、バンドの前説時代が3~4年、その後も何年も売れてないんですよ。実は下積みが長かったんです。