「コンフィデンスマンJP」竹内結子さんの代役はガッキーか

公開日: 更新日:

カギを握る脚本家・古沢良太氏

 やはり新しいキャスティングも”詐欺師“ということになるのだろうか。竹内さんと三浦さんのふたりは、その高い演技力をベースに映画ではサラッとそれを演じてみせたが、この”詐欺師“はベテラン俳優でも躊躇してしまうほど難儀な役どころなのだ。

「『コンフィデンスマン』シリーズのような数字を残している人気映画のキャスティングは、通常プロデューサーや演出家の人脈が幅を利かすのが普通です。何のコネも実績もない芸能プロダクションにはよっぽどのことが無い限りとても潜り込めない仕事と言っていいでしょう。プロデューサーや演出家の芝居に関するお墨付きがもらえた役者さんだけがこの英雄編の追加キャスティングに選ばれることになります」(芸能プロ幹部)

 この芸能プロ幹部の助言で筆者が真っ先に注目したのが、「コンフィデンスマン」シリーズの脚本を担当する人気脚本家・古沢良太氏の人脈だ。同氏は02年に脚本家デビューすると、05年に映画「ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。さらに11年、映画『探偵はBARにいる』で同賞の同じく優秀脚本賞に輝いた。 役者たちが「出たい!」と口を揃える人気脚本家のひとりだ。

 複数の映画関係者に話を聞くと、古沢氏の最近のお気に入りは17年の映画「ミックス。」(東宝)だという。これは大きなヒントといっていいだろう。

 同作品は卓球をテーマにした新感覚のロマンティック・コメディとして映画関係者に注目された映画だが、この作品で主演を務めたのは新垣結衣(32)。

「ファンの中には『ガッキーが詐欺師役なんてやるわけがない』と反論する人もいるかもしれませんが、今年オンエアされた日本テレビドラマ『親バカ青春白書』の”“天国にいる母親役”を考えれば可能性はゼロとはいえません。30歳を超えて『女優としてステップアップしたい』と知人に漏らすようになったガッキーにとって、詐欺師役は新たなる挑戦になるはずです」(芸能関係者)

 映画『ミックス。』にはガッキーの他に瑛太(37)、瀬戸康史(32)、永野芽郁(21)、蒼井優(35)といった実力派俳優・女優の名前が並んでいる。

 また別の芸能プロ幹部は、『コンフィデンスマン』シリーズのプロデューサー・市川南氏の人脈にも注目する。市川氏は脚本家の古沢氏と『ミックス。』の仕事で重複するが、彼が手掛けた作品の中で業界で評価が高いのは、18年7月公開の映画『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、19年7月公開の『アルキメデスの大戦』、『フォルトゥナの瞳』だ。『アルキメデス~』では菅田将暉(27)と浜辺美波(20)、『フォルトゥナ~』では三浦さんと同じ所属事務所の神木隆之介(27)と有村架純(27)が出演している。

 はたして悲願の100億円興行成績を目指して追加キャスティングされるであろう“詐欺師”役は、一体誰が演じることになるのだろうか。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  3. 3

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  4. 4

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  5. 5

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  1. 6

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  2. 7

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係