同世代で独走!小松菜奈の魅力は「魔性と素朴」のギャップ
小松は個性的なビジュアルのせいもあって、クールな魔性の女系の役柄を演じることが多い女優だ。しかし、何度か彼女に取材して感じるのは、その素顔は、素直で、よくしゃべって、よく笑う女の子だなということだ。
■カメラマンからのリクエストに…
1996年2月16日生まれ。東京都出身だが、保育園から高校時代まで山梨県で過ごした。そのことが、洗練された「黒薔薇」系の存在感に秘める素朴な「桜」っぽい部分のルーツなのかも。
2016年に雑誌「月刊エンタメ」(徳間書店)でインタビューしたときには、カメラマンの「縄跳びしてもらえますか?」というリクエストを快諾。自然な表情を引き出すためのアイドル雑誌ならではのテクニックだが、「もうオトナになったので」と断る女優も多い。しかし、彼女はOKしてくれただけでなく、楽しそうに笑いながら軽快に縄を跳んでくれたことを思い出す。
インタビューの時間も、モデル系の女優はクールで寡黙な人も少なくないが、小松菜奈は一つ一つの質問に笑顔で答えてくれる。メディアにとっては、取材しやすい女優のひとりだと言っていい。
そうした素顔の好感度の高さと、ひとたび役に入ったときに見せるインパクト抜群の孤高な雰囲気とのギャップが、多くの映画監督が彼女を起用する理由のひとつなのではないだろうか。