伊藤健太郎以外も…呪われた「とんかつDJアゲ太郎」の後味
ポップな成長物語のはずが…
突然クラブカルチャーに目覚めた老舗とんかつ店の息子、揚太郎(北村匠海)が、ゼロからDJ修業に挑むポップな成長物語。少年ジャンプの電子版『J+』で連載されたイーピャオ(原案)と小山ゆうじろう(漫画)による人気ギャグマンガを実写化した。
「原作は、チャラいと誤解されがちなDJという仕事・文化の魅力と、関わる人々の真剣さを伝えた傑作です。さらに、表面的なカッコよさに引かれて入門したアゲ太郎が、“カッコ悪い”とバカにしていた家業のとんかつ店とDJ稼業の共通点を見いだし、やがて父親をも尊敬していくまっとうな親子愛の物語でもある。しかし映画版はどちらも中途半端で、ろくな努力もせず主役がのし上がるご都合主義なクラブ映画になっています。口コミもいまいちで、今後も伸びる要素は残念ながらありません」(前田氏)
逆風にさらされながらも、主演・北村匠海(23)は宣伝活動に奔走。伊藤と交際中の山本舞香(23)も初日舞台挨拶では気丈に振る舞っていたが、カラッと気分がアガるわけもなし。いわくつきの作品となり、“後味”まで悪くなってしまった。