嵐にフラれ“大トリ選考”大混戦…コロナ禍「紅白」の吉と凶
では中高年世代は何を楽しめばいいのか。昨年末の第70回はビートたけしが「浅草キッド」を歌い、ユーミンこと松任谷由実が「ノーサイド」で2年連続出場。竹内まりやが特別企画として出演し、「いのちの歌」をじっくりと聴かせた。
「今回は14年(第65回)に続き、中島みゆきの出場が取り沙汰されています。NHKがコロナ禍で暗く、つらい思いを経験した人たちに、名曲『ファイト!』でエールを送ってくださいと口説いている可能性は高い。中島自身もコロナでコンサートツアーが中止になっていますからね」(前出の音楽プロデューサー)
■無観客を逆手に取れば
一方で大混戦になっているのが大トリの選考だ。大本命は年内いっぱいで活動休止する嵐だった。ところが先週、大晦日は生配信ライブを行うと発表。そのため、大トリは嵐で締めるというNHK側のプランが難しくなってしまったのだ。
「大トリはNHKホールで歌唱するのが紅白の暗黙のルールです。過去一度も中継での出演はない。実は白組司会が大泉洋になったのも嵐のメンバーが司会だとライブに出演できないからといわれている。NHKとしては嵐を目玉に構成していたが当てが大きく外れてしまいました」(スポーツ紙放送担当記者)