僕のおふくろはワキの制汗剤「シークレット」を配り始めた
皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 真栄田です。先日、道を歩いている際にこの時季には珍しくタンクトップの男性とすれ違ったのですが、もの凄いワキガのニオイがして思わず道でハンセンにラリアットをくらった感覚に陥りました。僕も自分がニオう瞬間があり、特に野球のユニホームなどのあの化繊を着た時にワキの方に濃いめのニオイがつきます。
中学生の頃、野球をやっていたのですが、部活後、帰宅して洗濯に出した練習後の僕のユニホームのワキ部分のニオイを嗅いだウチのおふくろが「オー! アフターシェービングローション!」という謎の英語を発したのです。聞くと、おふくろがワキ毛処理を誤り皮膚がかぶれたため、沖縄のメディカルセンターという外国人の医師がやっている病院で、白人の医師にワキを見せた瞬間、「オー! アフターシェービングローション!」と言われ、以降、ワキの問題に使う英語だと覚えたようです。
おふくろは僕のニオイを気にして、「あんたこれを使いなさい」と、当時、米軍基地でしか手に入らなかった「シークレット」というワキに塗る固形のせっけんみたいなニオイ止めを渡してきました。これは対外国人向けに製造されているのでかなり強力で、ワキに新たなニオイを塗りつけるというより、もうワキにニオイを縫いつけるという感じでした。その威力に魅了されたおふくろは突然の使命感に襲われ、町中のワキのニオイを撲滅しようと、ワキのニオイがする人にシークレットを配り始めました。あまりにもその行為がエスカレートして、おふくろはカバンに常時約20個のシークレットを携帯していました。