NHK紅白を脅かすネットライブ包囲網…無観客どう見せる?
「いずれも視聴率を脅かすようなネット視聴者数になるわけではありませんが、紅白は大晦日の国民的行事と思っているNHKにしてみれば、目障りでしょうね」(番組制作会社営業マン)
今年の紅白で、ラスト嵐とともにもうひとつの注目は、「無観客」をどう見せるかだ。新型コロナウイルス対策で、NHKホールに観客を一人も入れず、出場歌手・グループも時間をずらして会場入りし、エンディングの全員揃っての「蛍の光」の合唱もない。加藤英明チーフプロデューサーは「無観客ならではの大きなセットや見せ方に知恵を絞っています」と話している。
「観客席や玄関ホールに臨時のステージやカメラを設置することが可能になり、本ステージ、臨時ステージ、リモートを組み合わせて、歌手たちはNHKホールのあちこちからサプライズ登場し、プロジェクションマッピングを駆使した立体的で華やかな演出になりそうです」(前出のテレビ雑誌編集デスク)
紅組・白組の司会者も、舞台の左右に分かれるスタイルではなくなるだろうし、いつもは観客席の最前列にいる審査員たちは、では、どこから“観戦”するのだろう。これまでとはかなり違う紅白となりそうである。