元グラドル小出広美さん トイプードル希少種ブリーダーに
グラマラスなボディーで男性ファンを魅了
アメリカに引っ越したのは、東日本大震災で人生観が変わったため。
「当時、銀座7丁目でラウンジのママをしていたのですが、『人生、いつ何が起こるかわからない。20年近く水商売をしてきたけど、今までと違った生き方をしたい』と思ったんです。渡米後は、輪島塗の箸や金沢の蒔絵万年筆、美濃和紙のおひなさまといった和風小物の輸入販売をしていました」
HPはあえて持たず、主にSNSと口コミで販売している。
「電話やメールのやりとりだけでお譲りすることはありません。お互いに顔を合わせ、ワンコとの相性もご確認させていただいた上で応相談。我が子と同じくらい大切ですから、お嫁に行かせるくらいの気持ちでいます」
ブリーダーの他にも派遣社員として週に2、3日、都内の高級ホテルでクロークもしている。もちろんアメリカ仕込みの英語力を買われてだ。
「接客が好きなんでしょうね。ブリーダーとは別の顔を持つのもいいものですよ(笑い)」
さて、愛知県は名古屋のベッドタウン・大治町で1966年3月3日に生まれた小出さんは、高校進学後、名古屋の芸能プロダクションに所属。キュートな笑顔が注目されて地元・CBCテレビのバラエティー番組「ぱろぱろエブリデイ」のレギュラーの座を獲得するや、キングレコード関係者の目に留まり82年、高校2年の時に上京。翌83年3月に「タブー」で歌手デビューを果たした。
だが、東京の芸能事務所に移籍した際の契約上のトラブルで、わずか1年ほどで休業。4枚目のシングル「最近のム・ス・メ」はレコーディングしたもののお蔵入りしてしまった。
「当時、堀越高校を卒業したばかり。せっかく憧れのアイドルになれたのに凄く悲しかったし、大人への不信感しかありませんでした。それなのに2010年には、私に連絡もなく復刻ブームに便乗してアルバム『小出広美パーフェクト・ベスト』が発売されたんですから酷いでしょ。もちろん厳重に抗議して販売をやめてもらいました」
休業後は六本木を皮切りにホステス、そしてママへとステップアップ。その合間に男性誌のグラビアを飾り、写真集を発刊。写真集は全部で10冊リリースした。
「写真集は出せるなら、もう一冊(!)って思っています。もしオファーがあれば、キッチリとボディーを磨いて準備しますよ」
(取材・文=高鍬真之)