「天国と地獄」高視聴率の裏に高橋一生“しなやかマッチョ”
TBS系日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」で、サイコパスを演じさせたら今や右に出る者がいないといわれる俳優・高橋一生(40)の才能が遺憾なく発揮されている。
高橋が演じるのは、表向きはエリート社長でありながら実はサイコパスな連続殺人犯。綾瀬はるか(35)が演じる上昇志向の強い熱血刑事と魂が入れ替わるところから始まった。初回視聴率は17%台に迫り、3回目の放送終了時点で平均15%を超えた。順調な滑り出しを見せている要因となっているのが、高橋の鬼気迫る演技とマッチョな裸体だ。
■スッと伸びた首から背中のラインに感じる色気
入れ替わる前の殺人鬼としての高橋の演技は初回だけだが、温和な社長から冷徹な殺人鬼に変わる瞬間を目力の強弱や首の動かし方だけで表現し、サイコパスな存在感を存分に醸し出していた。
「サイコパスを表現する演技力もさることながら、視聴者が引き込まれているのは、むしろ入れ替わってからの女性としての演技です。2人の魂が入れ替わり、病院のベッドで目覚めた瞬間の目の表現からすでに高橋さんは完全に女性になっていました。スッと伸びた首から背中のライン、そして声の出し方にいたるまで、ものすごい色気を感じるほど。魂が入れ替わるという本来ではありえない設定なのに、綾瀬さんのナレーションに合わせた高橋さんの表情やしぐさは完璧で全く違和感を覚えない。その演技を可能とした高橋一生という役者に“サイコパス”を感じるほどでした」(芸能ライター・弘世一紀氏)