都ファ議員ドタキャンは小池知事の圧力?出演予定者が明かす舞台裏
小池知事の狙いはあくまで竹山氏個人か?
私は出演が決まった火曜から水曜にかけて、知人友人に「番組を見てくれ」と連絡を入れた。多くは現役の都庁職員であり、都庁OBである。その直後に出席取りやめの連絡を再度送る羽目になったのだが、彼らが異口同音に返信してきたのは、「小池知事の圧力」「小池さんが待ったをかけた」という率直な感想であった。
むざむざ非難を浴びる場に出ていくことなどまかりならぬ、私の顔に泥をぬる気か、ということなのだろうが、自分への批判を許容しない小池知事の体質はますます強まっていると見るべきである。
竹山氏は生放送の中で、こんな東京都とのやり取りを紹介していた。
竹山氏が所属するサンミュージックに対して東京都は文書での回答を求めてきた。宛先は政策企画局理事、私のよく知る幹部職員である。文面の最後は「本件は社内に周知徹底を致しましたことを、ここにご報告致します。」と締めくくられていた。
ところが、これに都側は加筆を指示してきた。「社内及び本人に」としろというのである。「本人」を入れろと迫ったのだ。いやはや、あくまで竹山氏個人を糾弾したいということらしい。自分を批判する者はとことん追い詰める、そんな小池知事のメッセージが込められた加筆要求である。
今回の生放送での議論はこうして幻に終わったが、次回は是非、小池知事にもご出演願いたいものだ。その際には、決して「敵前逃亡」などというみっともない真似はなさらぬよう、くれぐれも気を付けていただきたい。
(澤章/東京都環境公社前理事長)