マリエ枕営業騒動 大物が明かした“情を通じた配役”の実態【上半期エンタメベスト】
■バーターが使えない弱小プロダクションの飛び道具
「さすがにドラマの主演やバラエティ番組のMCを取るために、所属タレントに枕営業させたなんて話は聞いたことがありません。ドラマの4~5番手の役柄や、バラエティ番組のひな壇の席をめぐって競争原理が働くのです。大手芸能プロだったらこの仕事を押さえるために、所属する売れっ子タレントをバーターにして、知名度の低いタレントをブッキングすればいいわけですが、規模の小さい芸能プロは、売り込みがまさに困難を極めます。もし状況が横一線の状態だったら小さなプロダクションは絶対に大手には勝てません。その最終手段として枕営業という飛び道具が登場してくるわけです。しかし、現実はもしそれで仕事が取れたとしても、大手プロのタレントより下の番手がせいぜいです」(芸能プロ関係者)
筆者もその昔、大ベテランの大物女優(故人)に人気ドラマのキャスティングについて直に話を聞いたことがある。筆者が「このドラマの成功は絶妙なキャスティングですよね。端役にまで演出家の目が届いているように思います」と、ある新人女優の名前を出したところ、彼女は実に素っ気なく「ああ、あの子ね。(小指を立てながら)プロデューサーのこれなのよ。(芝居は)上手くないけど」と、まさに舞台裏を暴露した。これを正確な意味で枕営業と呼ぶべきか分からない。ただ、こうした“情を通じたキャスティング”は実在する。