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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

大蔵貢社長の独裁で「新東宝」に歪み…“エログロ路線”も下降線をたどる

公開日: 更新日:

 こんな状態で会社の経営がうまくいくはずもなく、当初はヒットを連発した“エログロ路線”も次第に下降線をたどるようになった。

 新東宝のオーディションに合格した白羽秀樹は、「城哲也」といういかにもアクション風の芸名を付けられ、高校3年間だけで8本の作品に出演している。一話完結のフジテレビドラマ「黒いパトカー」に犯人役で出演した際には、本物の犯人と間違えられ、取り押さえられるという珍事も起きている。それだけ演技力が高かったということだ。

 それでも“城哲也”がスターになることはなかった。18歳のとき、所属先の新東宝が倒産したのである。(つづく)

<休載告知>
※本連載はしばらく休載します(再開は8月中旬予定)。

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