山口洋子と権藤博の結婚を阻んだもの…女性誌は「中日球団の横槍が」と
山口洋子は、かつて愛人関係にあった元安藤組組長の安藤昇とその後、週刊誌で対談したように、元婚約者の権藤博とも文芸誌「オール読物」(1998年3月号)で対談している。「清算上手」と言うほかない。
権藤と洋子がいかなる関係にあったか、過去を知らずにページをめくれば、足しげく通ったクラブのママと常連客という、単に旧知の間柄による対談にしか映らず、2人に何があったかまったく気付かない読者もいただろう。
しかし、おおかたの事情を把捉した上で読み進めると、興味深いやりとりが目を引く。中日ドラゴンズ不動のエースでありながら、酷使がたたって肩を壊した権藤は、31歳の若さで放り出されるように現役を退いた。
「ゴルフがものすごくうまかったんですよね。ジャンボ尾崎より才能があると言われて。なんで転向しなかったんですか?」とただす洋子に「野球に対する意地があった。何とかまたユニホームを着てやろうと思ってた。こんなところで逃げてたまるかという気持ち」と、かつての恋人は正直な気持ちを吐露した。