NYタイムズは「政権に逆効果」と酷評…異例ずくめの東京五輪を海外メディアはどう“総括”したか
ようやく終わった東京五輪。バッハ会長や菅首相らが強行開催した異例ずくめの“祭典”を、海外メディアはさまざまに評価している。選手たちからは24時間営業のコンビニに「便利だった」と称賛の声。豪ABCニュースが閉会式の五輪マークをあしらった光のショーを高く評価した一方、酷評も少なくない。
「閉会式ではバッハ会長が面目を失いました」と、国際政治経済学者の浜田和幸氏が続ける。
「延々13分もの長すぎるあいさつで不興を買った開会式から時間半減とはいえ、会場にいる選手の多くはロクに聞かず、拍手もまばらだったと報じられています。米NBC放送は通常、閉会式のダイジェスト映像をHPにアップしますが、今回はなし。事前に内容を知らされ、東京音頭やアイヌ古式踊り、琉球エイサーの映像などが、米国の視聴者に受けないと判断したようです」
今大会は歴代の五輪放送で史上最低の視聴者数。NBCは自国の有望選手の一部不参加もあり、「期待外れで盛り上がりに欠けた」と分析している。
「音頭が目立った閉会式に加え、平昌、東京ときて来年2月に北京で冬季大会も予定されていることから、『五輪がアジア色に染められようとしている』と皮肉まじりに報じたメディアもあります」(浜田和幸氏)