著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

大好きだった「アタック25」含め番組3本が9月で終了…惜しまずにはいられない

公開日: 更新日:

児玉清が「アタック25」の休憩時間にアメを

 番組改編期の終了番組については以前にも書いたが、今期はとくに終わってしまうのが惜しい番組が目白押しで、書かずにいられない。

 まずは、「パネルクイズ アタック25」(テレビ朝日系)。朝日放送制作で児玉清時代に何度か観覧したこともあり、とても思い入れが深い。収録の合間の休憩時間に児玉自ら観覧客にアメちゃんを配り、なんてステキなジェントルマンなんだと感激したものだ。

 開始から46年半。昨今はタレントが出演するクイズ番組が多く、数少ない視聴者参加型クイズ番組で、いつか出場もと思っていた。

「おしゃれイズム」は居心地が良かった

「おしゃれイズム」(日本テレビ系)も最終回を迎えた。16年半、日曜夜になんとなく見るのにぴったりの居心地のいい番組だった。後番組は「おしゃれクリップ」。MCは山崎育三郎と井桁弘恵が務める。“ミュージカル界の貴公子”山崎がかつての「オシャレ30・30」の阿川泰子のように毎週歌うのか!?

 ちなみに、MC上田晋也は10月から裏番組「くりぃむナンタラ」(テレ朝系)に移動とか。義理も人情もあったもんじゃない。

 最も残念なのは火曜深夜の「チマタの噺」(テレビ東京系)。かつて、カメラに全裸をさらして出禁となった笑福亭鶴瓶の39年ぶりのテレ東レギュラーで、鶴瓶の持ち味が存分に生かされたトーク番組で、一生モノかと思っていた。

 最後のゲストはフリーアナの石井亮次。21日に引き続き2週にわたっての出演で、鶴瓶とは付き合いも長く、同じ大阪出身ということでリラックスムード。「ゴゴスマ」とはまた違うバラエティー仕様の石井全開で、ポテンシャルの高さを感じるものだった。

鶴瓶「チマタの噺」はゲストに石井亮次で有終の美

 名古屋のいち局アナが全国に知られるようになったのは2012年。フジテレビ系のバラエティー「うもれびと」。中居正広MCで才能があるのに売れていない知り合いの芸能人=うもれびとを紹介する番組に友近の推薦で出演した。上岡龍太郎の横山ノックへの弔辞を完コピし、アナウンサーらしからぬ芸を見せた。

 当時は若干スベった感もあったが、CBCに石井亮次という面白い人がいることを全国に知らしめた。あれから9年、「ゴゴスマ」は絶好調、フリーになった石井亮次はやっぱりヘンで面白い。

 今回も「気になる人」として「小学生時代に好きだった子」を挙げていたが、小6の時に小4の子を好きになり、卒業の時にその子の家に自分の名札と手紙を入れて、中学生になった時、同じ石切発7時29分の電車で通ってたとか、30年以上も前の話を昨日のことのように話していた。

 鶴瓶に言われ、半年に1度トークイベントを行うなどスキルにも磨きをかけている様子。そんな話が聞けたのも「チマタの噺」があればこそ。終了は残念でならない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇