「分配」ばかり唱えてる岸田政権にすがっていくのか、抗うのか
パリの学生たちが大学管理に抗って闘争したように、日本の大学でも、20億円使途不明金追及や、古いインターン研修制度廃止、大学運営そのものの解体をめざして、バリケード封鎖に立ち上がった学生たちがいた。それが日本大学や東京大学などの「全学共闘会議」(全共闘)という政治セクトを超えた運動体だった。新聞を見て、「オレらが卒業する3年後には、大学が消えてなくなってるん違うか?」と言い合ったりした。
「大学は牢獄だ、我らは社会の使い捨ての歯車か」と東大の産学協同体制を糾弾、70年安保粉砕を叫び、全共闘たちは自分の人生さえ否定し、機動隊と闘ったのだ。封鎖スト中に抜け出し、「昭和残侠伝」をオールナイトで見て、健さんの背中の唐獅子に「異議なし!」と叫んだ闘士もいたとか。なんと純情一途な青春だったんだろう。
先日、発覚した日大付属病院の工事で2億何千万円をネコババした理事の背任事件。昔の日大全共闘ならすぐにもバリケード封鎖ストに突入しただろう。今の学生はそれが誰の金と思ってるんだろう。親の金だからまあいいのか。学生たちは、「分配」ばかり唱えてる岸田政権にすがっていくのか、抗うのか、今度の選挙はどうするんだ?