「恋です!」杉咲花と「ハコヅメ」戸田恵梨香の共通点は“漫画チック”なところ?
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「僕も毎回、視聴していて自然と口角が上がっている自分に気づかされます。評価が高いのにはいろんな要素はありますが、やはりヒロインの杉咲さんがピタッとハマったのが大きい」と、こう言う。
「杉咲さんのすごいところは、“漫画的”な演技ができちゃうところ。漫画やアニメって、登場人物が急に“3頭身キャラ”になったり線が単純になったりと、場面によってタッチが急変することがありますよね。実写ドラマの場合、撮り方や音声や演出でそれに近いことをやるのですが、杉咲さんは表情や動きで自らのタッチを漫画チックに変えられる。TBSの日曜劇場でよく言われる“顔芸”とは別次元のものだと思うんです」
さらに亀井氏は、同じ日テレ水10の前クールに放送されて好評だった「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」に主演した戸田恵梨香(33)にも「通じるものがある」と、こう続ける。
「『ハコヅメ』の戸田さんは目ヂカラを出して劇画チックになったかと思えば、コメディーパートでは口が“への字”になってみたり。今年1月期の連ドラ『俺の家の話』(TBS系)でもそうでしたが、戸田さんはシーンによっては身長すら違って見えてしまうくらい演技の振れ幅がすごいなって思って見ていました」
杉咲と戸田。世代もタイプもまったく違う女優だが、共通点は「漫画のように自らのタッチを変えられる」ことか。日テレ水10枠が2作続けてネット上の評価が高いのは、2人に負うところも大きいだろう。