一流企業を退職15年間両親の介護を続けた甥っ子も大酒呑みでして…
先週の土曜日に一人暮らししている義理の甥の処へ行って呑んだんですがね。六十三になるコノ甥っ子、四十八、九歳の時に二親の面倒見る為、会社を退め、必死の面持ちで慣れぬ介護をしてましてネ。で先に寝たきりになった母親より先に父親が二年前に去くなり、その一年後に母親が逝き、十五年間の介護生活が終わったんですがね、傍から見ていても、本当に愛情を持って良く面倒みましたヨ。
一流企業の会社を途中で、親の介護の為退社するなんてのは随分悩んだことだろうし、先ず精神的にそれから肉体的にも大変な事だったろうなと、こっちは能天気に思うだけで、何の手助けも出来なかったですわ。
ごくたまに見舞いする位で、まあ見舞っても、こっちの顔が認識できる訳でもないし、喋れる訳でもない。たまにニッコリしてくれる時もあるんですがネ、ともかく二親が揃って寝たきりなんですからネー。こう云っちゃ何ですが、この甥っ子に嫁がいなくて良かったなと。だってこの状況で果たして嫁サン附いてこれたかな。余程できの良い人でなきゃネー。若い時は傍から見てても、モノ凄い仕事量、残業残業又残業、休日返上当たり前という会社で。一流の企業戦士というのは、何ンとも凄いモンだと感心するというか、怖かったですな。