綾瀬はるかコロナ感染入院で炎上 “幼稚な妬み”の構図と優遇批判の筋違い
女優の綾瀬はるか(36)がコロナに罹患し緊急入院したと報じられるや、「上級国民の特別扱いだ」と批判が集中、炎上してしまった。9月に入っても非難する書き込みは止まらず、メディアには「ネットでは不満が優勢」と書かれるまでになる。
タイミング悪く、対策が後手を踏んでばかりで医療崩壊が現実味を帯びる中、オリンピックを強行して不安をあおった政権への批判と一緒くたにされ、受け入れ先の病院がなく自宅療養を強いられたり、そのまま亡くなったケースと比較されたことで、不必要に炎上が長引いてしまったのだ。
人は不平等な扱いを目の当たりにすると妬みを抱くといわれる。コロナ禍にあって命の差はないはずなのに、自分たちよりも生存が優先されている人物がいた。
優遇されたように見えた綾瀬本人に対し、やり場のない感情が湧き上がってネット上に表出した。綾瀬の炎上には、こうした不平等へ憤り、妬みが見て取れる。
たしかに、日本では生存や安寧な暮らしを送る権利、課される義務については万人が平等と憲法でうたわれている。しかし、法の枠内で自由な活動が許され、金を稼ぐ者の立場が強くなる経済社会の側面で言えば、人の価値は平等ではない。