「ももクロ紅白」大躍進のウラ…五木ひろしら大御所参入で本家NHKより王道だった
そんな中、良くも悪くも話題になったのが紅白の立役者だった五木ひろし(73)。今回で通算出場記録の単独1位になる予定だったが、10月に「不出場」を宣言。「“仕分け”される前に、自ら手を打ったともっぱら」(前出のテレビ局関係者)だ。
五木はももクロ紅白の紅組の大トリを飾り、「契り」を熱唱。歌合戦本編の最後には毎年恒例の水前寺清子(76)が登場し、ステージ上の全員で名曲「三百六十五歩のマーチ」で大団円に終わった。
今回は歴代最多の59組が出場。8時間にわたって届けられたパフォーマンスはAbemaで生配信され、開始時間の午後5時からわずか20分後にツイッターで日本と世界でトレンド2位に。1時間後には、両方でトップに立つ快挙を達成した。
本家のNHK紅白と異なり、全楽曲がフルコーラス。ヒットメドレーやアニソンメドレーなど企画ものもあるが、「誰もが知ってるテッパン曲のメドレーで、NHKよりむしろ家族で見やすい王道の構成だった」(広告代理店関係者)という声もあるほどだ。
「大御所たちが“ももクロ紅白”にたどり着くのは、フル尺で届けられるうえ、NHK紅白では排除傾向にある演歌でも若いももクロと会場の観客がウエルカム態勢で受け入れるからでしょう。今後、ジャンルレスは加速していくでしょう」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)
ももクロ紅白は往年の演歌歌手を尊ぶ一方で、SNSやTikTok発のクリエイターも享受して、真のボーダレスを実証した。今後も、女性アイドルグループが大みそかの歌合戦事情に新たな一石を投じそうだ。