元トップアイドル少年隊・錦織一清が体現する“下山”の哲学…「老害になるのが悪い」
「辞めるのが遅すぎたと思ったから。いればいるほど老害になっていくのが悪くてね。やっぱり十数年前からわりと気になってたんですよ」
セカンドキャリアは、そうした申し訳なさや辞めた後のライフプランを考えるなかで、見いだしていったそうだ。時はめぐって令和の時代に1980年代歌謡曲ブームが到来。YouTubeの過去の映像で新たに少年隊のファンになる若者がいたり、アナログレコードが売れたりしている。ファンが制作費を出して企画するラジオまであるそうで、錦織はカンテレの取材にこう答えている。
「応援してもらってものすごくうれしいんですけれども、半面、すごく照れくさいというか、恥ずかしいですね。こうやって出ることも夢、壊しているんじゃないかとか思う」
■「老いさらばえていく錦織を楽しんでいただければ」
それでも、少年隊を全面プロデュースした故ジャニー喜多川氏の手腕に世間の目が向けばうれしいとし、自らについてはこう言う。
「新しい錦織っていうか、これからはどんどん古くなっていく錦織を楽しんでいただきたい。どんどん古くなっていきます。もう老いていく、老いさらばえていく錦織を楽しんでいただければ」