菅田将暉が低迷フジを救う?「ミステリと言う勿れ」初回の絶賛ポイントをコラムニストが解説
1月10日にスタートしたフジテレビ系月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」が早くもSNS上で絶賛されている。
原作は田村由美氏のミステリー漫画で、「マンガ大賞2019」にも選出された人気作品だ。主人公で一人暮らし大学生・久能整(くのうととのう)が日常で様々な事件に巻き込まれるストーリー。基本的に現場展開はなく、整の洞察力や観察力、豊富な知識量で事件の真相を解明する。
久能を演じるのは俳優の菅田将暉(28)。主演を務めることが発表された段階では「イメージと違うのでは?」との声も多かった。天然パーマのイメージと整の醸し出す雰囲気が俳優・渡部豪太(35)に似ていたからだ。
初回は警察から殺人犯の疑いをかけられるという話で、動作の少ない取調室でのやり取りのシーンが多く、漫画の主人公とのイメージの「乖離」が懸念されたが、長く難しい台詞を自身の言葉でよどみなく話す姿はさすが菅田将暉といったところか。原作のファンであるというTVコラムニストの桧山珠美氏もこう言う。
「原作を読んでいたのでビジュアルからイメージが浮かばなかったのですが、1話を見て『やはり菅田将暉に外れはないな』と感じました。整の長台詞を淡々と論理的に畳み掛ける話し方が、漫画で見た通りで世界観が完成されていました。再現力に驚かされ、フジテレビのドラマの復活劇はここからかと思ったほど。演出にも原作へのリスペクトが感じられました。たとえば整が警察の取り調べ室にいるシーンで、窓からの光が彼にだけかかっているなど細かいところまで誠実に描かれていましたね。出演者も、遠藤憲一、伊藤沙莉、尾上松也と演技派を揃えていて見ごたえがあります。次回のキーマンである永山瑛太への繋ぎのタイミングが絶妙で、期待を膨らませます」
低迷気味のフジテレビもニンマリしているに違いない。