オズワルドはM-1に優勝できなかったことがさらなる実力をつけてくれる
ある時「衣装はこのままでいいんでしょうか?やっぱりジャケットとか着た方がいいでしょうか?」と聞かれたことがありました。私は衣装のことは全くと言っていいほどわからないので「わからへんけど、ええんちゃうかな。他に同じスタイルはいてないし、遊ぶなら(変化を求めるなら)サスペンダーを色違いにするとか“勝負サスペンダー”でゴールドにするとか、スタイルを変えんでもやりようはあるんちゃう?」ときわめていい加減な返事をしました。もしあの時「そらジャケットを着た方がいい! 絶対そうした方がいい」と強く忠告して、2人が素直に受け入れてしまったらオズワルドの代名詞・サスペンダースタイルが変わっていたかもしれません。余計なことを言わなくてよかった(笑い)。
昨年の「M-1」もファーストラウンドとの総合点でなら優勝できたかもしれませんが、最終決戦では錦鯉の体を張った熱演の前に涙をのみました。「M-1」のような大きな目標がないと、なかなか集中して精度の高い新ネタを考えることはできないものです。今回優勝できなかったことが、ますますオズワルドのネタの幅を広げ、さらなる実力をつけてくれると信じています。