飯テロ対決!「#居酒屋新幹線」と「孤独のグルメ」どっちが面白い?

公開日: 更新日:

 地酒、地元産ツマミの買い出し風景の自然な感じがいいし、趣向も凝らしている。宇都宮編はお約束の餃子がメインだが、食後は蜂蜜酒にかき氷のサクレレモンのレモンの輪切りを入れ、アレンジした「蜂蜜レモン」をチビリチビリ。このカクテルを引き合いに、宇都宮がオーセンティックバーの集まる「カクテルの街」でもあることを、さりげなくアピールするところなどは心憎い。

 食事中は高宮が黙々と飲んで食べるだけではなく、妻や娘とラインで会話し、お仲間のタベルーノ・りーたん、かりそめ部長といった面々とタイムラインでやりとり、意見交換する。「孤独のグルメ」で松重が店の人と簡単な会話をするのとは異なり、こちらは含蓄や知識が深まる。

 内田百閒が書いた「阿房列車」は汽車に乗って目的地まで酒を飲んでツマミながら、連れとたわいない会話を繰り広げるお話だが、高宮に相棒がいて、あの旅情を現代で再現したら、もっと面白いかもしれない。

 ただし、残念ながら放送は2月9日の第8回まであと2回。ぜひ北陸新幹線とか北海道新幹線、東海道新幹線にも形を変えてチャレンジしてほしい。「孤独のグルメ」とは異なるファンがつくと思う。 

(峯田淳/日刊ゲンダイ)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…