NHKの長寿番組「バラエティー生活笑百科」も打ち切り…中高年を見捨てたテレビ局の末路
「またか」と、中高年のため息が聞こえてきそうだ。NHKの長寿番組「バラエティー生活笑百科」の打ち切りが発表に。昨年亡くなった笑福亭仁鶴さん(享年84)の「四角い仁鶴がまぁ~るくおさめまっせ~」のフレーズで親しまれ、放送開始から37年。仁鶴さんから司会を引き継いだ落語家、桂南光(70)らがこのほどNHK大阪放送局で4月2日放送の最終回の収録に臨み、番組は通算1792回目で幕を閉じる。
NHKでは、ことし2月には立川志の輔司会で、四半世紀以上続いた「ガッテン!」が終わった。テレ朝系「パネルクイズ アタック25」も終わり、「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」も4月1日放送回で終了。こうした長寿番組の打ち切りラッシュの裏には、「若返りを図りたいテレビ局による中高年視聴者の切り捨て」(テレビ関係者)があるといわれている。
■若者離れは本当か
若者を中心としたテレビ離れを食い止め、広告収入がネットに抜かれてしまった現状を何とかしようと、ターゲットとする視聴者を年齢で絞り込み、50歳以上は対象外として、切り捨てているのだという。テレビをよく見ても商品購買力は低いといった判断が背景にある。だが、NHKまでそうした流れに追随するのはどうかしているし、そもそもテレビ業界は50歳以上の中高年をばかにしすぎてはいないか。業界歴の長いある広告プロデューサーはこう言う。