企業もタレントが「BS」に吸い寄せられるワケ もう“二軍扱い”なんかじゃない!
BSフジの「爆笑サンデー」は日曜の午後10時から、中川家、スピードワゴンの小沢一敬とチュートリアルの徳井義実、サンドウィッチマン、ブラックマヨネーズ、東京03のお笑い番組が30分ずつ計5本、2時間半も続く。売れっ子芸人をこれだけ並べるのは、地上波でも難しい。若手俳優の浜正悟と坪根悠仁が、世界のストリートフードを実際に作って食べる「屋台メシ部、はじめました」(BS日テレ)も新たな夜食テロと好評である。
「制約が多く、上からの注文もうるさい地上波ではなく、自由な雰囲気があって、思い切った企画をやらせてくれるBSに異動希望する若手ディレクターも出てきましたね。報道番組もはっきりした主張や批判を取り上げるので、永田町でも注目度が高い。BSに予算を回すキー局も出ているし、もう二軍扱いじゃないですよ」(通信社メディア担当記者)
企業もBS人気に気付き始めた。BS視聴層は年収、金融資産、小遣いなどが平均以上というデータがあり、CM効果が期待できるからだ。地上波より広告料金が安く、全国放送というのもおいしい。今月下旬にBS松竹東急、BSJapanext、BSよしもとが新たに開局するのも、BSをビジネスとして将来性ありと見たからだろう。