著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

復帰を無視される木下優樹菜と待望される千原ジュニアの違い

公開日: 更新日:

 引退したはずの木下優樹菜(34)がセミヌード写真集発売の記者会見を開き、自分は「一般人。芸能界復帰は考えていない」と主張した。

 当然、なぜ一般人だと思うのか理由をツッコまれたが、「芸能事務所に所属していない。バラエティー番組に出る気持ちがない」というのがその返答で、「一般の方と同じように、インスタグラムやYouTubeで発信していく。引退した優樹菜でもオファーがあればやりたい」と話していた。

 ん~、事務所に所属せずに個人で活動する芸能人は多いし、自身の知名度を利用して写真集を出し、ちゃっかりその宣伝にまで出てくるのは立派な芸能活動だろう。有名ユーチューバーの中にはテレビ出演やCM、イベントに登場する人もいて、それは明らかな芸能活動であり、彼女の主張の意味が僕にはわからない。

千原ジュニアは難病を公表

 それに比べて仕事復帰にあたり、これは凄いと思ったのが千原ジュニア(47)だ。

 昨年2月には国が指定する難病を患っていることを公表しており、今月17日に入院、手術したことを明らかにした。「特発性大腿骨頭壊死症」という股関節の付け根の骨が壊死を起こす原因不明の怖い病気で、故・美空ひばりさん、最近も坂口憲二(活動休止中)が発症した。千原ジュニアは人工股関節を入れる手術を行い、翌日には動画を撮影してYouTubeにアップ。かなり弱々しかった姿から徐々によくなっているところを配信している。生放送のレギュラー番組にも復帰できている。

 さらに、ジュニアは病院のベッドからTKO木下隆行とのやりとりも明かしている。「ジュニア応援してるで!踏ん張れ!!!」というLINEに「踏ん張られへんから手術してん」と返信したとして、「普通は頑張れとはいうけど、踏ん張れとはいわないだろう」と言って笑いを誘った。

TKO木下に対し逆に千原ジュニアが応援?

 コレ、実は自分を応援してくれるTKO木下に対して、逆にジュニアが応援し返しているのだと思った。木下は後輩芸人に対する暴言などで逆風にさらされ、芸能活動が縮小している状態。はるな愛や陣内智則ら大勢の励ましの中からわざわざ彼のLINEをイジり、笑いにすることで、ジュニアは30年来の友人という木下をうまくアシストしていると思ったのだ。実際、木下の「あ、ほんまや。1番あかん励まし方してもた」という再返信の慌てぶりも紹介しつつ、木下の天然ボケっぷりも笑いに変えていた。

 僕自身は木下と一度だけ会ったことがあるだけだが、非常に礼儀正しい態度で感心したものだ。

 僕のうがちすぎかもしれないが、ジュニアは自分がたいへんな時にも友人のことを考える男なのだと思った。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇