日テレ「午前0時の森」お試し回で露呈…バラエティー番組を生放送する危うさ
21日深夜に生放送された「午前0時の森」(日本テレビ系)。本放送は4月スタートで今回はそのお試し回、いわゆるパイロット版だった。
番組は月曜・火曜に放送され、21日の月曜担当は劇団ひとりと村上信五(関ジャニ∞)、火曜担当は若林正恭(オードリー)と同局の水卜麻美が務める。
生放送で挑戦的企画を繰り広げる超実験的生バラエティー番組ということだったが、初回で早くもやっちまった。
「“今の世を憂う一夜限りのMCとよもやま話で60分”ということでこの日、『テレビに水着のお姉ちゃん出なくなったの森』というテーマで出てきたのが元プロレスラーの前田日明。無類のグラビアアイドル好きでグラドル関連のアカウントを342もフォローしているそうで、グラドルの魅力を得々と語るまではまだよかったのですが……」(TVウオッチャー)
テレビが生放送でチャレンジするのは大歓迎だが…
その後、水着姿のグラドルを前に「利きおっぱい」ができるとそれぞれのおっぱいや女性の肉体を品評し始め、コンプラ無視の発言連発。「今の時代にこれはアウト」と思った視聴者も多かったはずだ。
すると案の定、批判が殺到し、番組サイトに謝罪文を出す羽目に。何がやりたかったのかまったく不明。思わぬ失言や失態は生放送の楽しみのひとつだが、お下劣な話を自慢げに語る姿は不快になるレベルだった。
エッチな企画なら、せめてエッチなだけの楽しめる内容にすべきだったのでは。
ネットに視聴者を奪われたテレビがコンプライアンスの壁を越えようとして生放送で勝負しようと、チャレンジするのは大歓迎。
だが、結果的に出はなをくじかれ、予定通り番組をスタートさせることができるのか、危ういのではないか。
31日にはフジテレビ系で、ドラマ「生ドラ!東京は24時」が生放送される。放送事故、ハプニングと隣り合わせだけにハラハラものだ。
テレビ草創期、テレビはすべて生放送だったわけだが、今やるのは経費節減のためだろう。ある意味、禁じ手。どんな展開になるのか。