著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<177>筆跡鑑定の神様が遺言書を偽と断言「100%、野崎幸助さんの文字ではない」

公開日: 更新日:

 野崎幸助さんの遺族である原告側の代理人・渥美陽子弁護士は、筆跡学の権威で神戸大名誉教授の魚住和晃氏に依頼した理由をこう話す。

「裁判費用を1億8000万円も計上している田辺市は、遺言受け取り表明後も時間はたっぷりあるのに筆跡鑑定すらしていません。しかもですよ。我々が最初に提出した筆跡鑑定書には『権威がない』といちゃもんをつけてきました。それなら徹底的にやってやろうと思ったんです」

 つまり田辺市は寝た子を起こす愚挙をしたということになる。渥美弁護士は最終的に3通もの筆跡鑑定書を裁判所に提出している。

 魚住先生は、2020年に野崎幸助さんの資料を受け取り、21年の夏前に鑑定書を作った。完成した鑑定書の最後部に書かれていた結論は、「『いごん』に始まる野崎幸助名義の遺言書は本人自筆ではない」と断定、遺言の文字が偽造である理由を40ページ以上にわたって詳細に説明している。

 そこで改めて、魚住先生に感想を聞いてみると、先生は「100%の自信があります」と言う。以下は、その際のやりとりだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動